One for One®
あなたが靴を買うと、子どもたちに新しい靴が贈られる
2006年、旅行家である ブレイク・マイコスキーがアルゼンチンを訪れた際、村の子ども達が素足でいることを知ります。発展途上国には、靴が履けず素足で過ごす子どもが多く、素足でいることによる感染症で命を落とすことも。WHOによると、世界で少なくとも400万人がポドコニオシスという非フィラリア性象皮病を患い、足と脚の痛みを伴う症状に苦しんでいるそうです。ブレイク氏は彼らを助けたいという想いから、『あなたが靴を1足購入するたびに、TOMSから子ども達に新しい靴が贈られます。』というコンセプトの TOMS カンパニーを設立。現在は、各地のギビングパートナーとともに、約50カ国以上の子どもたちに靴を贈っています。さらに、健康診断、学校支援など地域のニーズに合わせた支援を続けています。
深く感銘したのは、地域の環境や地形に合わせてデザインを変えていたり、乗り物のない地域へはロバを使って届けたりするなど、靴を届ける送料や輸送面での支援もしていること。そして子どもたちの成長に合わせて約半年ごとに新しい靴を再度届けることを約束していることに心底、共感。企業として社会的責任も果たすために、社会貢献も行う、というスタンスではなく、「目の前にいるこの子たちを助けたい」という気持ちから起業した創業者の理念が貫かれていると感じました。
購入された数とまったく同じ数の靴が子どもたちの元へ。
ギビングパートナーの手によって手渡しで届けられます。
さらに、お友達が背負っているとても使いやすそうなバッグにも注目。
さりげないTOMSのロゴが素敵。ナチュラルコーデをきれいめに見せてくれるクールなデザインです。
BG EXPLORER Charcoal Logo Canvas / 12960円(税込)
靴からスタートした「One for One®」の活動はその後、アイウエアを買うと視覚障碍者の治療を助ける支援に、またバッグを買うと、妊産婦と新生児の死亡を減らすため出産キットや助産師のトレーニングなど安全な出産の支援を行うなどさらなる展開を見せています。
たっぷりとしたマチがあって、大容量。子どもの着替え、おむつ、ストール、飲み物などを入れても余裕。しっかりとしたコットン生地でたくさん荷物を入れてもシルエットがきれいなのもうれしい。
生まれてくる命を支え、その子が人生を歩いていくための支援を継続して行っていく。
普段は、子どもの靴はすぐに履けなくなるから……、と近所の量販店で少しでも安い靴を、と選んでいる私。継続して寄付を続ける、というのは正直ハードルが高いのですが、子どもの靴は絶対に必要。それならば、どこかで暮らすだれかにも、もう1足、靴を届けられるのなら。
子どもが駆け回る姿を見ながら、海の向こうに住む子どもたちが同じTOMSの靴で遊ぶ姿を想像するのって楽しい。友人が言うように、私も気持ちが明るくなる靴、夏のお出かけ用にさっそく選びたいと思います。
この記事のおさらい
- TOMS Shoes
- シューズ
- 商品を購入する
- 1足購入につき1足寄付
- 途上国の子ども
- 1足の購入につき、シューズを1足、世界の子どもに寄付する
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- writer 大武美緒子
- フリー編集者・ライター
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店舗写真ほか提供:TOMS日本総代理店 株式会社シンフォニー
(2016.07.08)