第1回Q-pot.デザイナー・ワカマツ タダアキ

”笑顔を世界中に広げていきたい” 夢を持つデザイナー

新連載企画「三方よしの賢人」第1回にご登場いただくのはQ-pot.ブランド立ち上げから現在にいたるまで、ドネーションにつながる企画や各商品デザイン全てを担当されているデザイナーのワカマツ タダアキさんにお話をうかがいます。

どこかで見たことある?スイーツをモチーフにしたかわいいアクセサリー。質感もリアルな新作のチョコチップクッキー!
どこかで見たことある?スイーツをモチーフにしたかわいいアクセサリー。質感もリアルな新作のチョコチップクッキー!

はじめに、Q-pot.ブランドの立ち上げのきっかけや
エピソードを教えて下さい。

もともと僕は10代後半~20歳くらいの時にモデルをしていたのですが、日々仕事をしていく中で、人とコミュニケーションをとることが得意ではないんだな〜とあらためて気づいてしまって。コミュニケーション力が求められるモデルのお仕事に対していろいろ悩んでいた時期だったんです。
そんなとき、昔から好きだったモノづくりに、作り手としてかかわりたいなって思いはじめました。その時の僕から見て、撮影現場にいる、カメラマンやスタイリスト、ヘアメイクさんなどモノづくりをしている方々が、キラキラ輝いていているのがステキだなと思ったんです。

PINK好きにはたまらないガーリーなアイテム
PINK好きにはたまらないガーリーなアイテム

今に繋がるアクセサリーブランド”Q-pot.”は、いろいろなご縁の中で、今の師匠(編集部注:株式会社グラム=Q-pot.ブランド運営会社代表)に出会い、少しずつ仕事を手伝うようになったのがきっかけで産まれました。
すぐに「ありのままのワカマツのオリジナルアクセサリーを作ってみては」と言っていただいたんです。これはチャンスだと思い、自分なりに創らせてもらったことがQ-pot.のはじまりですね。

Q-pot.デザイナー ワカマツタダアキ

初めての経験でしたし、どういうコンセプトでアクセサリーを作っていこうか試行錯誤しましたが、「とにかく自分らしく表現しよう」ということだけは崩さずにいこうと決めていました。もともと僕の性格(人とのコミュニケーションは得意ではないけれど、モノづくりは大好き)もあったので、アクセサリーを作ることによって自分の気持ちもポジティブにできないかな、と。欲張りですが、そんなふうに考えながら、まずは自分のためのアクセサリーを自分で作ってみようと思ったんです。

当時1999年で世紀末の暗い空気というか、世の中全体になんとなく不安感やネガティブな空気が溢れているように感じていました。
その時期でのブランド立ち上げだったので、未来というか、21世紀はもっと世の中が明るくポップになってほしいという気持ちはブレずに、みんながポジティブになれて、気軽に身に着けるだけでコミュニケーションツールになるようなモノが創れればいいなということを漠然と考えましたね。

Q-pot.のアクセサリーは、お菓子など
かわいいモノをモチーフとしてとり入れていることが多いと思うのですが、
何かこだわりがあるのでしょうか?

イチゴとホイップクリームのアクセサリー
イチゴとホイップクリームのアクセサリー

もともとは、僕がほしいモチーフのアクセサリーを探しても世の中になかったので、じゃあ自分が作ればいいんじゃないかというシンプルな発想から行動に移して、生活の中で身近に感じてるモノをヒントに、自分の好きなものを作っていたんです。Q-pot.のアクセサリーにはいろいろなものがありますが、スイーツもそのひとつで、僕が大好きだから。
その好きなモノをアピールするためにモチーフにしちゃおうって。

実はスイーツモチーフで言えば、アクセサリーとして作りはじめたのは娘が生まれてからなんです。
ある日娘がケーキを食べていたときなんですが、ホイップクリームをほっぺにベタベタくっつけながら食べてる姿がなんともかわいくて仕方がない!この点は親バカかもしれませんけど(笑)

僕には、まるで娘が自分で自分をデコレーションしてるように見えたんです。こんなシーンを再現できるような、幸せなアクセサリーが作れたら、僕はもちろん、ほかの人にもハッピーな気持ちになってもらえるかなと思って、ホイップクリームをモチーフにすることに決めたんです。
アクセサリーだけど、身に着けるというよりは「自分をデコレーションする」というイメージですね。
それからは自分の笑顔だけじゃなくて、自分以外の誰かが笑顔になるようなモノってステキだなと考え始めました。今でもそれは変わらないですね。

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