電灯のない街に明かりを灯した「ソネングラス」
ソネングラスは2013年に南アフリカで生まれました。
当時の生活の明かりは、ロウソクや身体に良くない灯油を使ったケロシンランプが主流。そのため、火事や健康被害が多発しており、その状況に胸を痛めたオーストラリア人のエンジニアによって開発されたものです。
まず私がソネングラスを見て感じたのは、インテリアとしてはもちろん、防災グッズにいいなーと。
私は、7年前の東日本大震災では宮城県の仙台市にいました。幸い自宅は無事でしたが、とにかく夜が怖い。明かりがない部屋、外の街灯ももちろんついておらず、本当に真っ暗でした。目が覚めた時に明かりがないことが怖くて、危ないとわかりつつもロウソクをつけながら仮眠していました。
そんな経験から、電気や電池がなくても安全な明かりが灯るソネングラスはとても魅力的な商品に見えたんです。
ソネングラスは普段はおしゃれなインテリアに、いざというときには頼もしい防災グッズになるんです!
そんな南アフリカに明かりを灯す為に作られたソネングラスですが、現地に資源のあるガラスやワイヤーで制作ができるため、今では雇用を生み出す大切な商品となっています。
南アフリカにはワイヤー職人と呼ばれるワイヤーを器用に操り、写真のような繊細な作品を作れる方が多いそうですよ!
機械化するのは簡単だけど、雇用を最優先に考え、ずっとハンドメイドにこだわっているとのこと。
ガラス部分も廃ガラスを溶かしてメイソンジャーに。その為、よーく見ると一つ一つソネングラスの表情が違うようです。
現在は70人ほどで生産し、フェアな賃金、健康保険、年金、教育講座スキルアップ訓練機会の提供をされています。
購入した人はもちろん、生産している人も幸せにしているなんて、とっても素敵な商品ですよね。
生産者と購入者をつなぐ
ソネングラスはフェアトレード商品ですが、それを前面に出していません。
フェアトレードだから買うということではなく、心から商品に魅力を感じて購入する、 それが本当に南アフリカの人たちの自立に繋がることなんだと感じました。
ソネングラスを購入すると素敵なポストカードが付いてきます。
その中の一枚には南アフリカのヨハネスブルグの工場のアドレスが記載されていて、 生産している方々に直接メッセージを送ることもできるんだそうです!
生産者と購入者とをつなぐ、素敵な心遣いですね。
たくさんの優しい気持ちに包まれてできたソネングラス。
新生活の新しい光に迎えてみてはいかがでしょうか。
この記事のおさらい
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- writer ただマルジュウ
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取材協力:ソネングラス株式会社
(2018.05.08)