“ゼロ・ウエイスト”という言葉をご存知でしょうか。「ごみをどう処理するか」ではなく、そもそも「ごみを出さない」という考え方のことです。
徳島県の中央部に位置する上勝町は、「葉っぱビジネス」の町として有名なだけでなく、ゼロ・ウエイストタウンとして世界中から注目されています。
そんなゼロ・ウエイストの町、上勝町が取り組む「リデュース」「リユース」「リサイクル」の3Rを凝縮した、圧倒的にオシャレなビール工場・販売店がこちらの「RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store」。
インパクト抜群なパッチワークのような外観には、古民家や廃校の窓枠が使われています。圧巻。上勝町の「ゼロ・ウエイスト」を楽しく理解してもらう場所として誕生したこのお店を目当てに、遠くから訪れる人が後を絶たないそうですよ。
そんなRISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Storeですが、東京の麻布にもお店があると聞き、早速行ってみました!
3Rをカタチにした、タップルーム。
東京メトロ南北線・都営大江戸線の麻布十番駅から徒歩約10分。
東京タワーのふもとに店舗を構える「RISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOM(ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー カミカツ タップルーム)」。
タップ、というのはビールが出る注ぎ口のこと。
つまりビールが出る部屋、らしいです。ぜひ永住したい。
ここで提供されるビールは徳島県上勝町のブリュワリーで醸造されているオリジナルビール!
レトロモダンな雰囲気がオシャレです。
まず、目を引くのは空きビンからできたシャンデリア。空ビンや欠けたコップなどをひとつひとつ丁寧に加工して作ったそうです。
廃材の窓枠をリユースした壁。とてもおしゃれ。
廃校になった小学校・役場にあった椅子・机を再利用。デザインがすべてバラバラです!
こちらは古道具の帽子掛け。これはかわいい!
数十年の時間を感じさせる、レトロな物たち。
それぞれ大切に長く使われていたのか、革製品で言うエイジングのような美しい経年変化を感じ取ることができます。
上勝町の3Rの考え方は、メニューでも表現されています!常時数種類取り揃えているオリジナルクラフトビールの中から、今日は「ルーヴェン ホワイト」をセレクト。
ルーヴェン ホワイトはポン酢用に果汁を絞ったあと捨てられていた柚香の皮を香りづけに使用しているとのこと。さらに、作る過程でできた麦芽粕はお菓子やグラノーラなどに再利用しているそう。
目の前で入れてもらえます!
シュワシュワとゆっくり立ち上るこまかい泡、、最高ですね!いただきます。
苦味はほとんどなく、スッキリ、飲み口爽やか。後に香る、柚香が絶妙でくせになります!
まだまだこんなに活用できる柚香が、いままで捨てられていたなんて。
店員さんによると、ビールが苦手だという方でもグビグビと飲めちゃうそうです。わかります。これは飲みやすい!
キリッと冷えていて、喉を通る瞬間がたまりません。
一緒にオーダーしたのは、「骨付き阿波尾鶏のオーブン焼き」。 阿波尾鶏は徳島のブランド鶏です。
熱々の鉄板とともに運ばれて来ました。
皮はパリパリ。お肉はふっくらジューシー。 10種類のスパイスが使われているとのこと。
これは、ビールが進んでしまいます!うまい!!
さて、この美味しくてエシカルなルーヴェン ホワイトが生まれたゼロ・ウエイストタウンとは、どんな町なのでしょうか?