見覚えある赤い羽根。
山口県から始まった募金百貨店プロジェクトとは?
入口の横には、「募金百貨店」というステッカーが貼られていました。
今では同じような寄付つき商品やサービスの取組みが、全国で約半数の共同募金会に採用され、参加企業数は250社にものぼるそうです。「募金機能付き自動販売機」や「赤い羽根クレジットカード」などの、新しい仕組みも生まれてきているようです。社会貢献につながる買い物を受け入れる土壌が、全国各地にできてきているのかもしれませんね。バイコットしたい人たちにも嬉しい取り組みです。
山口県共同募金会岩国支会では、この「募金百貨店」という取り組みによって、現在16の店舗の参加を得ています。錦月堂本舗さんは、そのうちの一つというわけです。
パッケージにこのように募金百貨店オリジナルのステッカーがついています。
錦月堂本舗さんでは、「ベルモ」または「月餅」を1,000円以上購入し、その際に
「赤い羽根ベルモ」「赤い羽根月餅」
とお店の方に伝えると、その1%を共同募金に寄付するという取組みを行っています。
山口県共同募金会の「募金百貨店」には飲食店や灯油から保険まで、約80社が参加。集まった募金は地域の課題を解決するためのさまざまな活動に使われています。
小さいコトですけれど、この小さいものの積み重ねが、我々の気づかないところで社会を築いているのでしょう。
旅先で、彼の地の福祉に協力する募金をさりげなく行う。
ふるさと納税のようなシステムが世の中に浸透してきた現代では、割とすんなりと受け入れられる気がします。
「山口県共同募金会」
「共同募金」とは、国や市町村ではなく共同募金会という民間の団体によって、都道府県を単位として行われている募金のこと。その山口県を管轄している団体。
さまざまな企業と赤い羽根共同募金の間にWIN&WINの関係ができるようにと「寄付つき商品・企画」を発案し、全国に先駆けてプロジェクトを開始。赤い羽根が「募金の百貨店」になるための活動を率先して推進している。
都会ではなかなか体験できない
ゆったりとした時間を体感したいあなたへ
あまり長居せずに「錦月堂本舗」を後にした私ですが、何でもそろっている東京という町を遠く離れて、彼の地で歴史をもつ洋菓子を買うという生まれて初めての経験は、鮮烈ではないものの、かなり新鮮でした。(地方都市の洋菓子は、テレビなどで取り上げられない限り、現地の人しか知らない菓子になっていることが少なくありません)
再び家族と合流。
車内で向い合わせに座る家族の会話ははずみ、喉を潤すお茶と一緒にいただいたのは「ベルモ」と「月餅」です。
「ベルモ」はしっとり柔らかく、「月餅」はしっかりとした歯ごたえがあり、甘すぎず味わい深い餡とやや多めのバターの風味が素敵にまとまった、大変おいしいお菓子でした。
家族から思いのほか好評だったことは、旅の記憶として小さく残ることでしょう。
この記事のおさらい
- 募金百貨店
- 岩国市内の対象店舗
- 商品を購入する
- 対象商品の売上 一部寄付
- 赤い羽根共同募金
- 対象商品の売上の一部が、山口の共同募金を通じて岩国の福祉問題のために寄付される