これから先も地域に本を届け、地域に貢献したい
現在の書店を取り巻く経営環境は非常に厳しく、「こんな状況で寄付をするのか?」という葛藤もあった、と話してくれたのは店長の塩澤さん。
なぜ、そんな厳しい状況でも、売上から寄付金を捻出することにしたのでしょうか?
「書店でのお買い物に+αの価値をつけることで、書店を取り巻く環境を変えるきっかけになればと思い『1 Book for Asaka』を企画したんです。また、当店に限らず地域でお買い物をすることが長期的な地域活性化にもつながる、そんな未来を目指したいとも考えています。小売業でありながら気軽に立ち寄ることのできる公共性の高い場所”書店”だからこそ、私たちから始めるべきだと思いました。地域の店舗・社会にも、このプロジェクトを広めていければという想いです。」
「1 Book for Asaka」は、無料で発行できるポイントカードを提示して会計をすると、寄付対象になる仕組みになっています。プロジェクト開始後の反響も良く、順調に会員数も伸びているそうです。
朝霞市との話し合いにより、初年度の寄付金は児童館の開設資金として運用されることが決まっています。
賛同した地元メーカーとのコラボ企画も開催中
プロジェクトは2018年5月に開始されており、賛同した地元のメーカーや作家とのコラボレーション企画が店内で開始されています。
紫外線対策専門ブランドEPOCHALのUVケアグッズ1点の購入ごとに、100円が寄付される、「1UVケア for Asaka」。
朝霞のデザイナー今津クラフトのがまぐちを1点の購入ごとに、20円が寄付される「1がまぐち for Asaka」。
例えば、居酒屋なら「1 Beer for Asaka」、パン屋なら「1 Bread for Asaka」といった感じで地域のいろんな業態に広がっていって、朝霞に住む方が地域でお買い物をする動機づけにつながればいいと思っています、と塩澤さん。
開始から約3ヶ月ですでに広まりを見せている、「1○○○for Asaka」プロジェクト。
今後のどのように広まっていくのか、気になりますね!
追記:
なんと取材後に、朝霞市内のある人気カフェで「1○○○for Asaka」プロジェクトの導入が決定したとのことでした。楽しみですね!
この記事のおさらい
- CHIENOWA BOOK STORE
- 本、もしくは文房具
- 商品を購入する
- 1点の購入ごとに1円
- 埼玉県朝霞市
- 児童館の開設資金として運用される
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- writer みかりん
- WEBライター・デザイナー
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取材・写真協力:CHIENOWA BOOK STORE
(2018.08.28)