今時、備蓄用の食品といえば、ビスケットから、ご飯、麺類、カレーなどと様々ですが、やはり朝食はパン派の私としては美味しいパンも欲しいですね。
しかし備蓄用のパンといえば、定番は乾パン…。
いや、そうじゃなくて、柔らかいパンが欲しい──と思ったらありました!
備蓄用の缶詰食なのに、3年経ってもふんわりしていて美味しいのだそうです。しかもたっぷりと大きめ。
パンの焼きたての風味と柔らかさを維持した缶詰
そのパンは、パン・アキモトさんが製造・販売している「救缶鳥5缶セット」。
株式会社パン・アキモト
栃木県那須塩原に本社工場を置くパンの製造・販売会社。同社が開発した「パンの缶詰」の製法は日本・アメリカ・中国・台湾の4ヶ国で特許取得。2009年には宇宙食としてNASAに採用された。
http://www.panakimoto.com
噂が本当かどうか、確かめるべく買ってみました。届いたセットはこんな風に箱詰めされています。
5缶セットの場合、味はレーズン、オレンジ、ストロベリーまで決まっていて、残りの二つはお楽しみということでしたが、届いたのはレーズンとオレンジがもう一つずつでした。
本当は備蓄用なので、このまま非常時のために保管します──が、パン好きな私としては、どうしても味見をせずにいられません。
それで、迷ったあげく、レーズン味を試食することにしました。だって本当に備蓄用の缶詰がふわふわのパンなのか、確かめておきたいじゃないですか。(^^;)
缶を開けると、紙に包まれた状態でパンが入っています。実はこの紙にも秘密があるんです。
開けた途端ふんわりとパンの香りが漂いました。
パンを焼きたての状態のまま缶詰にするために、焼いたパンを乾燥して缶詰にするのではなく、缶の中でパンを焼いてしまうのだそうです。
蓋をする前に冷ますのですが、その際に缶の内側に水滴が付いてびしょびしょになることを防ぐために、丈夫で吸水性が良い紙を缶の内側に予め敷き詰めておくのですね。
そんな秘密があるこの紙を引き揚げると、簡単にパンを取り出すことができました。ここでも紙が役立っています。
取り出した状態。しっとりしています。
まず触ってみると……。おお、本当にふわふわで柔らかいです。とても備蓄用のパンとは思えません。さっき焼き上げたばかりのようです。
ナイフがすっと通るくらい柔らかいです。とても缶詰に入ってたとは思えない!
それではいよいよ試食です。ちぎってみましょう。
本当に柔らかい。で、味は──美味しい!パン生地自体のベースとなっている味も美味しいですが、レーズンの風味もしっかり出ています。全体的にほんのり甘めなので、何も塗らなくてもこれだけで十分食べられます。これで備蓄用?
缶に入っていたことを知らなければ、さっき普通にパン屋さんで買ってきたパンを食べているみたいです。
この記事のおさらい
- パン・アキモト
- 救缶鳥15缶セット 12,420円(税込)、救缶鳥5缶セット 5,184円(税込)
- 未開封缶の回収に賛同する
- 回収された缶が義援物資として輸送される
- 日本国際飢餓対策機構など
- 備蓄から2年後、義援物資として国際貢献に役立つ。残り約1年の賞味期限の間に、日本中から回収・輸送され、飢餓に苦しむ国々へ届く