備蓄用のパンが、世界の飢餓を救う?
ところでこの「救缶鳥5缶セット」には、他にも15缶セットがあるのですが、これらは「救缶鳥プロジェクト」という、世界の飢餓救済活動に参加しているプロジェクトとして販売されている商品なのです。
その救済の仕組みがユニークなんですね。
「救缶鳥セット」は賞味期限が3年なのですが、購入者が実際に備蓄用として保管するのは2年です。
購入後2年たつと、回収の案内が届きます。そう、捨てるのでは無く、回収されるのです。そのとき、新しい「救缶鳥」に買い換える人には、回収に賛同した缶の個数分、新しい缶から少しだけ値引きされます。
でも回収されるパンは、賞味期限まであと1年残っていますよね?
そうです。そこに「救缶鳥プロジェクト」の仕掛けがあるんです。
回収された「救缶鳥」は、NGOの日本国際飢餓対策機構などを通じて世界の飢餓で苦しんでいる人達に届けられるのです。
上の画像はYoutubeの一部です。https://www.youtube.com/watch?v=fNTaJhYjY50
ですから缶の裏面には子どもたちへのメッセージを書き込める様にもなっています。
つまり、私たちがもしものための備蓄用として購入したパンを、幸いにも使わずに済めば、そのラッキーだった分を、世界のどこかで飢餓に苦しんでいる人達にお裾分けしましょうということですね。
この「救缶鳥プロジェクト」には個人だけでなく、多くの企業などの団体も賛同して参加していますよ。
備蓄用食料は、賞味期限切れで捨てて新しいものと交換するのが当たり前になっていますが、それを無駄にせずに、誰かを救う方法に利用するという、目の付け所に感心しました。
ところでこの「救缶鳥」にはさらに心憎い配慮がされています。蓋を開けた缶の縁で指などを切らないように「ダブルセーフティープルトップ」が採用されているのです。
これ、飢餓で苦しんでいる人達の地域では、空き缶を食器代わりに使うことが多いからなのだそうです。
思いやりってこういうことですね。
この記事のおさらい
- パン・アキモト
- 救缶鳥15缶セット 12,420円(税込)、救缶鳥5缶セット 5,184円(税込)
- 未開封缶の回収に賛同する
- 回収された缶が義援物資として輸送される
- 日本国際飢餓対策機構など
- 備蓄から2年後、義援物資として国際貢献に役立つ。残り約1年の賞味期限の間に、日本中から回収・輸送され、飢餓に苦しむ国々へ届く
いいね!と思ったら買って応援しよう!
この記事をシェア
- writer しげぞう
- ニュース配信サイトや印刷媒体のライター
- more
写真出典元:救缶鳥プロジェクト | 株式会社パン・アキモト | パンの缶詰を販売している栃木県那須高原にあるパン屋 | Pan Akimoto Co.,Ltd
(2014.11.11)