「作る人・買う人・売る人」をつなげる場
日本のあちこちにいて良いものを作っているのに売る場所・手段がない人たちと、それを欲しがっている人を繋げたい、さらには「モノと買う人」だけではなく「作る人と買う人」をつなげる場も提供して、作る人のモチベーションも上げる。買う人にリピーターになってもらう。売る場を提供する「日本百貨店」としてもそういった「作る人・買う人・売る人、の三方良し」を目指しているそうです。
そんな志が具体化しているのが、店内にあるワークショップを行うための小上がりスペース。ここでは、毎週職人さんを呼んで実演販売、体験、ワークショップを行っています。
実演販売、体験、ワークショップを定期的に行っている小上がりスペース
「モノを売るお店よりも、職人さんと買う人を繋げるワークショップができる場所を作りたい、という思いのほうが先にありました。だから採算が取れなくてもこのスペースだけは絶対に続けたいんです」
「やっぱりいいモノを作っていて、人間的にもいい人だと、"この人と一緒にがんばっていきたいな"と思うんです」と、鈴木社長は語ります。
普通の店だと定期的にワークショップをやるとなると採算が合わないことが多いそうですが、「日本百貨店」の一番の目的「作る人と買う人を繋げる」を体現する場として続けているそうです。
「定期的にワークショップを開いてくださる職人さんもいて、お客様のリピーターもついてます。作っているモノのフィードバックを買う人から直接もらえる、職人さんにとってはすごいモチベーションになっていると思います」
アート性の高い商品は置かない。生活の中で使って良さを感じられるモノを置いているそうです。
例えば食器は、毎日のように使ってもらって、もし割れちゃったら「また買いにいこう」と買い直せるようなお値段のモノ。そんな、日常生活に寄り添ったモノを置きたいそうです。
一つの商品のバリエーションが多いことも「日本百貨店」の特徴と言えます。「普通のお店は同じ商品のカラーバリエーションをここまで置いたりしないんです。売れ筋に絞って置く。でも職人さんのことをよく知っていて応援したくなるようないい人だと、ついつい頑張ってたくさん置いちゃう」