ダジャレだけでも、食べて美味しいだけでもない!
この「サーバー屋のサバ缶」が生まれた経緯は、スカイアーチネットワークスの社員の方と、世田谷区経堂のイベント酒場「さばのゆ」店主、須田泰成さんとの出会いを抜きにしては語れません。
須田さんは以前から木の屋石巻水産の缶詰をさばのゆで出していましたが、その木の屋石巻水産は、2011年3月11日の東日本大震災で本社・工場が被災。津波で工場が壊滅的な被害を受け、缶詰も流されてしまいました。
須田さんや、お店の常連客、経堂の他の飲食店など、木の屋石巻水産の商品に思い入れのある人々が中心となりすぐ支援の行動を開始。被災地に赴き、泥に埋もれた缶詰を掘り起こし、東京に持ち帰って洗って売る、
という活動を展開。工場再建のきっかけとなったそうです。震災の2ヶ月後には石巻でも本格的に缶詰を洗うようになり、全国のボランティアの力も借りて、掘り起こして売った缶詰は、その数なんと27万個!
その須田さんから、木の屋石巻水産営業担当の鈴木さんを紹介されたのが最初のきっかけだそうです。鈴木さんが熱く語る「こだわりをもった質の高いサバ缶」について聞くうちに、ぜひ「サーバー屋のサバ缶」を作ってもらおう!と決めたそうです。社員の方にとっても震災直後から東北出身の学生の採用支援を行っていたので、サバ缶を通してさらに支援活動を広げたいという思いもあったそうです。
こうして、スカイアーチネットワークスさん、木の屋石巻水産さん、さばのゆの須田さん、さらには缶詰博士の黒川勇人さんまで迎えて「サーバー屋のサバ缶」が商品化されることになりました。
このサバ缶、サバだけに1個 380円、さらに売上金額の38%が公益社団法人 sweet treat 311を通じて、被災地の子どもたちの支援資金に寄付されます。どこまでも語呂合わせですが、そんな親しみやすさとは裏腹に、缶の中に込められた志はとても熱いですね。
「公益社団法人 sweet treat 311」
東日本大震災における被災地のこどもたちを笑顔にする支援活動を行うため、有志によって設立された。
現在は、宮城県石巻市雄勝町を中心に活動にあたっている。こどもたちが体験を通じて感じて学ぶことができる場を創造し、地元の方々が主役となって運営することで、地域の再生を目指している。
“sweet treat 311”には、「優しいケアを」という想いが込められている。
パッケージデザインも、「サーバー屋」の宣伝ではなく、東北支援をメインに押し出す内容のもの、それにプラスしておいしそうに見えるものを追求しているのだとか。
ITで人と人とのコミュニケーションを豊かにする、というスマイルマークの人を、サバに替えることでサバ缶で支援つなげるという意味も持たせているのでしょう
そんな思いが込められた「サーバー屋のサバ缶」、IT業界に縁のある人もない人も、今夜の酒の肴にひと缶、いかがですか?
この記事のおさらい
- (株)スカイアーチネットワークス
- サーバー屋のサバ缶 380円
- 商品を購入する
- 1個につき売上38%寄付
- sweet treat 311
- 売上金額の38%が団体を通じて、被災地の子どもたちの支援資金に寄付される
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- writer いづやん
- 島旅研究家/Webクリエイター
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取材協力:株式会社スカイアーチネットワークス
さばのゆ
株式会社木の屋石巻水産
(2015.04.01)