【MUJI×JICA】
無印良品がキルギスの特産物を商品化。
ものづくりにおける良質な関係をめざして

製品・サービス情報information

商品名
MUJI&JICA フェルト製品
価格
店舗にお問合せください
買える場所
無印良品各店、無印良品ネットストア

※商品に関するご質問等は各店舗へお問合せください。

いつか訪れてみたかったキルギス。
シルクロードの別天地は、手仕事の国

山歩きが趣味のわたし。日本の山、ネパール、ニュージーランドとトレッキングをしてきた。旅先で出会ったスイス人が、「スイスにも似ていて、でももっと素朴で……、遊牧民が暮らす草原と、神秘の水を湛える湖、まるで神様の別荘地だ……」と話しながら見せてくれた写真の中の風景は、本当に神々しい美しさだった。
が、キルギス。ってどこ? 中央アジア?のカザフスタンの隣って?

遠い国という印象のキルギス。でも、写真に写っている人々の顔は日本人と近しい。親しみと憧憬と。
いつか行ってみたいなあ…。

中央アジアのスイスとも称されるキルギスの豊かな自然

と、簡単に行けるわけはないのですが、あれからはや10年近くが経ち……、いつも衣食住全般にわたり、ヘビーユーズしている「無印良品」で「キルギス」に出会いました!

ペンケースと携帯機器ケース。ひとめぼれです。

しっかりとしたフェルトは、やさしいアースカラーで染められている。
なにより手にした感触が気持ちいい。目を引いたのはワンポイントの刺繍。

ウールフェルトペンケース原毛色(左) 1000円(税込)

携帯機器ケースは、厚みのあるフェルト生地がスマホを衝撃から守るのにぴったり。
ウールフェルト携帯機器ケース草木染【店舗限定】 1000円(税込)

キルギスのフェルト商品については、2014年10月現在取扱い店舗限定。無印良品ネットストアでの注文も可能だが、在庫に限りあり。売り切れ次第終了。

でも、なんで、無印良品×キルギスなんだろう?
興味をもったわたしは、キルギスのフェルト商品についてチェックしてみました。

MUJI×JICA
一村一品商品化プロジェクト

キルギスでの商品開発は、2010年末、クリスマス時期のギフト商品として、生産者支援につながる商品がつくれないかと、JICA(独立行政法人国際協力機構)に働きかけたことがきっかけだそうです。

世界中から集められた80を超える手工芸品のなかから、品質の高さに商品化の可能性を見出されたのが、キルギスのフェルト工芸。

JICAは、ソ連崩壊から20年以上たち、地域経済の衰退といった問題が深刻化しているキルギスで、日本発祥の一村一品運動をベースに、農民が収入を得て、コミュニティの活性化を図る支援活動をしています。

出典=株式会社良品計画ウェブサイト

無印良品とJICAがタッグを組んだキルギスのフェルト工芸商品化プロジェクトは、2011年に始動しました。

フェルト工芸を、産業として成り立たせることは、現金収入を得る機会の少ない、農村部の女性の雇用、女性の地位向上にもつながるのです。

このプロジェクトにおいて無印良品は、通常の商品と同様の品質、デザインレベルを追求しました。結果として、生産者は収入を得るだけでなくノウハウを。無印良品は、良質な製品を得るという関係を築いています。

ユーザーに、「支援したい」ではなく、「この商品を買いたい、使いたい」と思わせる。これがものづくりの健全な関係性なのだなあ、と思いました。

同プロジェクトでは、キルギスのほかに、ケニアの石鹸のようにやわらかい特製の石、ソープストーン製の工芸品の製品化にも取り組んでいます。こちらも興味深い。購買意欲満々です。
http://www.muji.net/lab/found/kenya/

この記事のおさらい

無印良品
キルギスのフェルト商品
商品を購入する
購入による生産者支援
JICA(独立行政法人国際協力機構)
フェルト工芸品を購入することで一村一品運動につながり、農民が収入を得て、コミュニティの活性化を図る支援活動となる

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